悲しみはいつも

驚くほど淡くて綺麗な色をしている

しかし、そこから始まる怒りや憎しみ

迷いや疑いはいつも

混沌として醜い

だから嫌になる

自分も人も信じるのが怖くて

踏み出して、踏み外して

おびえて、後悔して

何もかもから拒絶された気がして

壊れそうになる

壊しそうになる

それでも願う

それでも想う

それでも足掻き続ける

その行為をなんと呼ぶか

知っているかい

「耕す」というんだ

どれひとつとして無駄なものは無い

耕し続けろ、その混沌を

一人じゃないことは分かるだろう

手のひらの温度は

もう知っているだろう

君の持っているそれは土だ

多くを生み出せる力だ

多くを受け止める力だ

多くを育む力だ

君の大切な人との足元をつなぐ力だ

そう、

生きてゆける力だ